9月議会・決算委員会・小村潤議員の総括質疑に対する答弁要旨です

 

質疑     

令和元年6月実施の制度改正の要旨はどのようなものか。またどのような問題意識があったのか。

答弁

市民意見聴取プロセス制度とは、政策や条例の立案過程において、市民等の市政の参加機会を拡大するとともに、行政としての説明責任を果たすことにより、透明で開かれた市政運営を目指していくため実施している制度であり、政策形成の「熟度の低い段階」からアンケートやタウンミーティングなどによって市民の皆様からご意見をお伺いするものです。そのような中、今回の制度改正の目的としては、一点目として、「熟度の低い段階では政策の概要や具体的なイメージが湧きにくいことから、結果的に市民の皆様が意見を出し難い。」といったことや、二点目として「法令等で市民意見聴取が義務付けられているものについては、本市の市民意見聴取プロセスとの事務の重複がある。」といった課題がございました。このようなことから、一点目については、熟度の低い段階でお示しする公表資料について、政策の目的や意見を聴取するポイントを追加するなど、様式を改訂したところでございます。一方、二点目の事務が重複しているといった課題については、別途、法令に基づいた市民意見聴取が行われる案件を市民意見聴取プロセス制度の対象外とするなど、それぞれ見直しを図ったものでございます。以上

質疑

現行のような互いの意見が一方通行となっているパブリックコメントの手法では市民意見を反映しきれないのではないか。

答弁

平成23年度から実施している市民意見聴取プロセス制度は、それまでの市民意見公募手続き、いわゆるパブリックコメント制度を見直し、政策形成の着手段階からその後のスケジュールを含めた全体情報を明らかにするとともに、パブリックコメントを実施する前段階の政策の熟度の低い段階において、案件によってアンケートやタウンミーティングなどを実施し、市民の皆様との意見交換を通じて、ご意見を聴取する機会を設けているものでございます。議員ご指摘のパブリックコメントの結果につきましては、単に政策の賛否のみを表した意見や公序良俗に反する意見などを除き、原則として、反対意見も含め、すべての意見に市の考え方を付した上で公表しており、いただいた意見の中で反映する必要があると判断したものについてはく政策への反映を行っているところでございます。今後とも、市民の意見がより反映されるような制度となるよう改善に努めてまいります。以上

質疑

市民意見を求める際、素早い情報提供と、より多くの市民から意見を得るためにどのような方法を考えているのか。

答弁

市民意見聴取プロセス制度では、熟度の低い段階において、市民の皆様に対して情報提供を行う際に、まず、庁内の政策推進会議に諮った後、市ホームページや市報などで広く周知するとともに、複数の公共施設で資料の公開を行っております。また、情報の発出時期については、市民の皆様が十分にご検討いただけるよう、緊急時を除き、原則として市民意向調査やパブリックコメントを実施する概ね1カ月以上前に情報提供することとしております。なお本制度において、指摘のような特定の方だけに先行して情報提供を行うといったことはございません。以上

質疑

あらゆる場面で、市民協働の概念を実用的な方法で取り入れていく必要があると考えるがどうか。

答弁

本市におきましては、平成28年度に制定した「尼崎市自治のまちづくり条例」の基本理念において、「情報共有」「参画」「協働」「対話」を定めており、本市のまちづくりを推進するにあたり、対話を重ね、含意に向けて努力を積み重ねることを基本としております。議員ご指摘のとおり、あらゆる場面で、そうした対話による協働を実践する必要性があると考えておりますことから、これまでにも本市では、「総合計画キャラバン」の取組や、自治のまちづくり条例の素案策定過程において、市民の皆様とともにワークショップやタウンミーティングを開催し、ともに学びながら対話を重ね、合意形成に向けて取り組んだ事例もございます。今後も、引き続き、自治のまちづくり条例の理念を実現するための取組を進めてまいります。以上

質疑

「自治のまちづくり」を理念に終わらせることなく、積極的に市民協働を発展させるべきかと思うがどうか。

答弁

先ほどもこ答弁申し上げたとおり、本市では自治のまちづくり条例の基本理念において、「情報共有」「参画」「協働」「対話」を掲げており、当然のことながらあらゆる施策においてこうした取組を実践し、自治のまちづくりを着実に進めていく考えでございます。以上

質疑

「あまっ子ステップ・アップ調査」を受ける子ども達のメリットは何か。

答弁

「あまっ子ステップ・アップ調査」は、児童生徒が自分自身のつまずきを把握することができると同時に、自分に合わせた復習プリントに取り組むことで、つまずきを減らすことができます。また、教員も調査結果を分析することで、子どものつまずきや傾向に応じて指導改善をすることができ、個々の子どもたちへのきめ細やかな学習指導につながるものと考えております。以上

質疑

実施後の学校アンケートで課題となる意見は出ていなかったか。現場から「混乱した」と聞いている実情についてどう考えるか。

答弁

調査実施後に行った学校アンケートでは、「事前準備や事後の対応などに時間がかかった」といった意見もいくつかありました。教員にとっても初めで調査であったため、当日の動きを含め、事前・事後のイメージをもちにくかったことが原因のひとつだと考えております。今年度は2回目の調査なので、多くの教員が昨年度の経験を踏まえて調査に臨めることに加え、教育委員会としても現場の教員が混乱することのないスムーズな調査となるように準備をしているところでございます。以上

質疑

現場の負担軽減策として、復習プリント印刷用に、新たにレーザープリンターを整備するとありましたが、このプリンター代は、どの経費に含まれ、どのくらいかかっていますか。

答弁

お尋ねのレーザープリンターは、小・中・高・特別支援各校における教材づくりや各種校務に利用するために使用しているプリンターを、平成30年度3月に更新したものであり、現在、ご指摘の復習プリントの印刷にも活用しております。経費につきましては、学校情報通信ネットワークシステム関係事業費の使用料及び賃借料21,090,462円のうち、約14万4干円を執行したものでございます。以上

質疑

「あまっ子ステップ・アップ調査」を行うことで、学校や子ども達に負担がかかっていることについて、教育委員会はどう考えているのか。

答弁

「あまっ子ステップ・アップ調査」を実施することにより、子ども達は自分自身の苦手な単元や領域を知ることができます。教員も、調査結果を受けて自身の指導を振り返り、学習指導や授業内容に反映させ、継続的な指導力の向上が可能となります。このような点から、「あまっ子ステップ・アップ調査」は、子どもにとっても教員にとっても、きめ細やかにつながる効果的な取組だと考えております。調査実施に当たっては、教員に過度な負担が生じないよう、問題作成、採点・集計等を業者に委託しているところでございます。以上

質疑

詰め込みで勉強時間やテストを増やすのではなく、指導支援する人員を増やす方にお金を回すべきではないか。

答弁

児童生徒の学力保障という観点から、過度の負担とならない範囲で勉強時間を確保することは重要と考えております。また、テストは個に応じたきめ細やかな指導や個々の学習の定着状況を把握する上で必要な取組と考えております。合わせて、教育委員会としても、個に応じた指導を行うために、指導支援の人員を確保することは大切であると認識しているところであります。そのため、今年度から市内全ての小中学校に授業中や放課後学習などのサポートを行う支援員を配置するための予算として、一校当たり96万7500円を確保いたしました。さらに、育ち指導補助員を小学校9校、中学校6校に配置し。授業中における個のサポートも行っているところでございます。以上

質疑

生涯学習プラザの図書は、入れ替えされているのか。

答弁

現在、中央図書館、北図書館の他、生涯学習プラザとユース交流センターの8カ所、合計11箇所で図書館サービス網を展開しております。「市民の誰でも、どこでも、どんな資料でも」利用できるように、また、市内全域にわたって、すべての市民が、質の高い図書サービスを受けることができるようサービス網を整備しております。現在、司書が順次、各施設を巡回し、書籍の入れ替えを行っており、すべての施設で十分に行き届いていない部分もあろうかと思いますが限られた予算の中で、できる限り魅力あるものにするよう努めてまいります。以上

質疑

市民が地域の中で図書に触れる機会を増やし、環境を積極的に整えるべきと考えるが、どうか。

答弁

現在、市内図書サービス全施設で、オンラインシステムにより貸出・返却・資料検索業務等を行っており、図書をどこででも借りることができ、どこへでも返すことができます。また、図書館では、講座やシネマ上映会など各種事業を展開し、普段、読書を習慣としない人も図書館にお越しいただき、本に触れるきっかけづくりとしています。議員ご指摘のとおり、読書が健康につながるという研究報告や子どもたちの学力向上にも一定寄与すると認識いたしておりますことから、市民や子どもたちが本に親しむことができる環境を整え、本に触れる機会の創出、環境づくりに努めてまいります。以上

質疑

全ての生涯学習プラザで図書コーナーを置き、図書館サービス網による書籍の貸出しを入れてはどうか。

答弁

生涯学習プラザにつきましては、各地区2館のうち1館には図書館の配本所機能を有する図書スペースを備えている状況であり、中央図書館、北図書館等をあわせて計11か所で本市の図書サービス網が構築されています。議員ご指摘のような図書機能を備えることは、生涯学習プラザ全館のバランスや本を借りる際の利便性を考慮すると望ましい面もありますが、すでに図書サービス網が一定あり、また、新たに設置をすることによる経費も生じることから、直ちに全生涯学習プラザに設置することは困難ですが、更なる充実については検討してまいります。以上

 

 

 

 

9月議会・決算委員会・小村潤議員の総括質疑の質問要旨です

○市民意見聴取プロセスについて

市民意見聴取プロセスは2012年より施行され、これまで様々な市の施策において市民意見聴取が実施されてきました。最近では、公共施設ファシリティマネジメント計画や武庫分区雨水貯留管整備事業等に対する市民意見を聴取する方法やプロセスといった、現在の取り組みに課題があると感じたところですので、質問していきます。先日の総務分科会では、「市民意見聴取プロセスの制度をより効果的に使っていくにはどのように進めていけばいいかということを今取り組んでいる」と答弁されています。

Q 総務分科会において説明された、今年6月の市民意見聴取プロセス実施要項の改正要旨を教えてください。またどんな問題意識をもって改正したのですか?

「今年6月の改正では、ステップ1と呼ばれる一番初めに市民に示される様式がわかりにくかったので、わかりやすく細かく示し、当該計画の目的をわかりやすく」したとのことです。ステップ1というのは、いわば市民にとっては水面下の施策立案段階、ステップ2はいわゆる「熟度が低い段階」で、無作為に抽出された市民意向調査やタウンミーティング、ワークショップ、HPによる意見募集ということです。パブコメは、それらをふまえて素案が出されたステップ3、政策の形成プロセスで言えば、後半に差し掛かったところになります。市民が「自分たちの意見や考えを市に伝えられる貴重な機会」ととらえている市民意見募集、いわゆるパブリックコメントの周知はまだまだ消極的で、事前に十分な市民意見を集められていない場合もあります。分科会では、「反対意見についてどう受け止めるか」といった議論もされていました。答弁では「丁寧に説明を繰り返すことを徹底していく」ことが「この制度がめざしているところ」とのことでした。つまり本市の姿勢は、市民とともにつくり出すやり方でなく、市の計画を市民が飲み込むまで説明し続ける、ということです。なぜなら、パブコメの段階はもう骨組みができてしまった段階だからです。しかし、多くの市民は、この後半のステップ3に入ってようやく情報を知ることになる、というところが注意点なのです。ここに、市と市民の間の時差が生まれているのではないでしょうか。一言に市民意見といっても、その内容は実に多様です。現在の一問一答式のパブリックコメントという方法では、互いの意見は一方通行で、さまざまな市民意見を反映するというより、市に有益あるいは考えの同調する意見を抽出し、反対意見は取り上げられにくいように思えます。結果、市民に「自分たちの意見や考えが聞き届けられていない」という失望感を与えている傾向も否めません。

Q こうした互いに一方通行な市民意見聴取プロセスのあり方でいいのでしょうか。

また、「熟度の低い段階で市民の意見を聞いている」と言う時、たいていは町会長、連協会長、PTA会長などの自治組織の幹部が対象であることが多く、幅広い多数の市民に情報が行き届くには効果が薄いのではないかと、これまでも随所で指摘してきたところです。パブリックコメント募集や説明会には期日があるので「いかにすばやく、より多くの市民に情報が行き届くか」は市民意見聴取プロセスの重要な課題であると考えます。

Q 本市が今後、市民に意見を求める際、より多くの市民にすばやく情報を届け、意見を聴取するためにどういった方法を考えていますか?

私は、ステップ2でどれだけ市民と対話が重ねられるか、どれだけ市が柔軟に対応できるか、が重要だと思っています。他市の素晴らしい取り組みをひとつ、ご紹介しておきます。静岡県牧之原市では、2005年の市町村合併以降、「市民協働」を市政運営の柱の一つに掲げ、「対話による協働のまちづくり」という取り組みが発展しています。基本理念は、「対話(ダイアローグ)」、そして、スキルとしての「ファシリテーション」とインフラとしての「話しやすい空間づくり」を基本原則にしています。市民協働の取り組みによって、自治基本条例、市民参加条例なども策定しています。そしてファシリテーションを円滑に市民が主体となって運営できるよう「ファシリテーター」の育成にも力を入れています。対話の手法を用い、地域に愛着と誇りを持ち将来地域を担う若者を育成することを目的に、市内の県立高校および近隣都市町へ通う生徒などを対象に「地域リーダー育成プロジェクト」事業を展開しています。

Q 本市にも、あらゆる場面で、市民協働の概念を実用的な方法で取り入れていく必要があると考えるが、いかがでしょうか?

本市では2016年に自治のまちづくり条例が施行され、まちづくりに市民が主体的にかかわることが理念として示されました。しかし、協議会も未実施となり、具体的な取り組みは見えてきません。

Q この「自治のまちづくり」を、理念に終わらせることなく、また市の都合の良い部分にだけ適用するのでなく、あらゆる市政運営において貫き、積極的に市民協働を発展させるべきと思いますが、いかがでしょうか?

 

○あまっ子ステップ・アップ調査事業について

 事業初年度の総括、今後の課題についてはまだ出されていないとのことですが。

Q 調査を受けた子ども達にとって、メリットはなんですか?

実施前の説明では、個々のつまづきを把握し、きめ細やかな対策指導ができるとのことでした。しかし、教員に趣旨や事業目的が細かく伝わっておらず、慌ただしい年度末の実施に現場の学校は混乱したと複数の教員から実情を聞いています。復習プリントについても活用が不十分に終わっているところもあり、きめ細やかな対策とは言えない現状です。教育委員会ではこうした学校の現状を把握しているか、と今年6月の一般質問で川崎議員が質問したところ、「一人ひとりに合わせた復習プリントは、子ども達が興味を持って取り組んでよかった」「結果をまとめた資料がわかりやすく授業改善の参考になった」といった意見が答弁で紹介されましたが、うまくいかなかった現場の声こそ、耳を傾けなければいけないのではないでしょうか。

Q 実施後の学校アンケートでは、課題となる意見は出ていなかったのでしょうか?現場から「混乱した」と聞いている実情についてはどう考えますか?

 またこの川崎議員の質問に「現場の負担軽減策として、復習プリント印刷用に、新たにレーザープリンターを整備する」と答弁がありました。

Q このプリンター代は、どの経費に含まれ、どのくらいかかっていますか?

  このレーザープリンター代363万円は、あまっ子ステップ・アップ調査事業費とは別の、教育総合センター費、学校情報通信ネットワークシステム関係事業費から出ています。小中高すべての学校に5年リース、363万は学び支援で一括契約した初年度分、とのことです。あまっ子ステップ・アップ調査事業費自体じわじわと増額して3000万を超えている上に、このプリンターは年に一度のあまっ子ステップ・アップ調査の復習プリントを印刷するために用意されている、こんなお金の使い方で果たしていいのか?と思ってしまいます。児童生徒一人ひとりに合わせたつまづきをフォローする復習プリントが出力されるとのことで、現場の先生の手間は本当に大変だと思うのですが、この手間に「じゃあ、いいプリンター買おう、スクサポを加配しよう」という対応がすでに後手後手の対応、あまりに準備不足ではないでしょうか。あまっ子ステップ・アップ調査は、あくまで本質は研究者へのデータの提供と蓄積、分析が主目的で、個々へのきめ細やかな対策ができるというのは後付けの目的なのではないでしょうか?蓄積データからの分析結果が出てくるのは数年後、現在の子どもたちは、いわば実験台も同様です。定期考査に課題考査、模試、全国学力テストと、すでに学校はテストばかりです。タイトなスケジュールでテスト漬けになる子どもたちや、テストの隙間に授業や行事をこなす業務に追われる学校にとっては、メリットがないと考えます。

Q 実際に現場の学校や子ども達に相当の負担がかかっていることについて、教育委員会はどう考えていますか? 

四六時中、学習をすれば学力が上がるというものではありません。子どもにとって遊びの時間や頭を休ませる時間も心身を健全に育むために不可欠です。オン、オフがあってこそ学習が輝いてくるのではないでしょうか。

Q 詰め込みで勉強時間やテストを増やすやり方でなく、指導支援する人員を増やす方にお金を回すべきではないでしょうか?

○図書館サービス網関連事業について

生涯学習プラザで公民館から引き続いて実施されている図書館サービス網関連事業について質問します。

Q公民館から継続して置かれた書籍には、かなり古いものもあります。資料として貴重なものもある一方、情報社会となった今、市民に必要とされないものもあると思われます。サービス網の隅々まで、こうした書籍のラインナップや入れ替えがされているでしょうか?

NHKで「AI分析で、読書を好む人は同時に健康要素に嗜好がつながっており、健康寿命が長い傾向があるという提言がでた」と紹介されていました。取材班は、健康寿命は長いが運動・スポーツ実績は全国最下位という山梨県を検証。すると、山梨県は人口当たりの図書館の数が全国一位なのだそうです。本を探すために自然と歩き回る、本から様々な事をイメージするなどが脳に刺激を与えるのではないか。またある大学教授は「どういう地域に要介護の人が少ないかと分析していた時に、図書館がそばにあると要介護リスクをもった人が少ないという結果が出たことがある」と話していました。このように読書は文化的な教養を身につけるだけでなく、心身の健康を促し、健康で長生きすることにも効果が示されています。また、乳幼児への本の読み聞かせが情緒豊かな心身の育ちには大切であることは周知のとおりです。

Q市民が地域の中で図書に触れる機会を増やし、「だれでも、どこでも、なんでも」という図書館事業の3つの奉仕目標がかなえられる環境を積極的に整えるべきと考えますが、いかがですか?

本市の市民一人当たりの蔵書冊数はおよそ1.7冊、対して阪神間近隣自治体は西宮市2.2冊、伊丹市3.1冊、猪名川町11.6冊です。また、明石市では子育て施策の充実と共に、図書の貸し出し冊数300万冊を目標に掲げています。子育てや健康長寿とならんで、これからのまちづくりにとって重要な取り組みに位置づけているのです。現在本市は、元公民館と元中央地区会館、元園田地区会館の生涯学習プラザにしか図書コーナーがありません。

Qすべての生涯学習プラザで図書コーナーを置き、図書館サービス網による書籍の貸し出しを入れてはどうでしょうか?

明石市では、車を使った移動図書館も実施しています。生涯学習プラザにスペースがないなら、そういう方法も含めてぜひ努力していただきますようお願いします。 

6月議会・小村潤議員の一般質問に対する答弁の概要です

質問

防犯カメラにより夜間の不審者監視も可能という説明は、こどもの安全管理とは目的が違うと思うがどうか。

答弁

安全管理員は、門扉前での外来者の確認と目的場所への誘導、門扉の開閉、不審者と判断した場合の学校職員への連絡、学校敷地内・校舎の巡回監視などを業務としておりますが、特定の門に配置され、学校敷地内・校舎の巡回以外の大半の業務時間は、特定の門に常駐していることから、その他の門の監視機能に課題があります。こうしたことから、安全管理員が常駐している門も含めて、主要な門に防犯カメラを設置し、常時、不審者を監視できるよう機能強化を図り、学校の安全性をより高めようとするものであり、防犯カメラの性能も技術革新により、夜間も昼間も同様の映像が記録できることから、結果として、夜間も不審者の監視ができることになったものです。過去には、小学校に不審者が夜間に侵入した事案も発生しており、他市では防犯カメラに犯人の映像が記録され、逮捕につながった事例もありますので、学校における児童の安全の確保上、夜間の安全管理も重要なものと考えております。以上

質問

安全管理員配置事業見直しの主目的は、安全環境の最適化ではなく、人件費のコストカットではないか。

答弁

学校安全関係事業は、事件・事故のない安全安心な学校生活の維持を目的とするものであり、最小の経費で最大の効果を上げるよう、安全管理員が常駐している門も含めて、主要な門に防犯カメラを設置することにより、事業費を抑制しつつも、機能強化を図り、子どもたちの学校生活の安全性をより高めるものでございます。以上

質問

「学校周辺での児童生徒の安全管理」に専属で責任をもつ人員をきちんと確保すべきであると考えるが、どうか。

答弁

教育委員会といたしましては、地域の皆さまによる地域全体で児童を見守る活動が児童に対する犯罪をなくし、大きな事故・事件・犯罪の被害の抑制につながっていると認識しております。そうした中で、児童の見守り隊のボランティアの方々の高齢化に伴い、一部の人に負担がかかるなど、活動が難しくなってきておりますが、今後、地域学校協働本部などと連携しながら、学校と地域の交流の中で、新たな地域の人材育成も検討しながら、今後も子どもたちの安全確保に努めていきたいと考えております。以上

質問

どのような経緯で、あまよう特別支援学校も安全管理体制見直しの対象に含むことになったのか。

答弁

あまよう特別支援学校につきましては、特別支援学校の特殊性があり、昨年9月の時点までは安全管理体制見直しの対象外となっておりました。しかし、昨年10月、教員が子どもたちと向き合う時間を確保するため、新年度から小学校においてスクールサポートスタッフの配置を検討するにあたり、特別支援学校においても併せて検討したところ、当該スタッフによる安全管理機能の補完も可能であり、特別支援学校においても総合的にはスクールサポートスタッフの配置が学校運営上より柔軟な対応が可能と判断したことから、見直しの対象としたものでございます。以上

質問

安全管理員は警備だけではなく、常時、人がいることで学校を様々な意味で守ることができていると思うが、どうか。

答弁

学校安全管理員は業務の中で、ご指摘のような登下校時の子どもたちへの声かけや保護者と会話を交わすこともございます。これは子どもたちが安心して学校で過ごせる環境づくりの一つとして有意義なものと考えております。今後につきましては、教職員はもちろんのこと、地域のボランティアの方々へも協力を求める中で、これまでと同様、子どもたちへの登下校時の声かけ等に努めてまいりたいと考えております。以上

質問

他の業務の片手間に安全管理ができる、という認識自体が危険であると考えるが、どうか。

答弁

門扉は、基本、登校後、施錠されており、校内には一般の人は入れない状態となります。来訪者があったときは、インターホンを鳴らしてお知らせするので、その時に防犯カメラで不審者かどうかを確認することとなります。また、防犯カメラ設置後は、インターホン付きカメラのモニターに加え、事務室と職員室にモニターを1台追加いたしますことから、事務員と教頭のいずれかが来訪者を確認できる状態となります。更に、スクールサポートスタッフが配置されますと事務室あるいは職員室のいずれかで、業務に従事いたしますことから、仮に多忙であったとしても来訪者を確認できる目が増えることになりますことから、決して片手間ではなく、教職員の誰かが来訪者を確認できる状態を確保できると考えております。以上

質問

本市の教育現場における体罰問題について、どのように感じているか。

答弁

体罰は違法行為であるのみならず、児童生徒の心身に深刻な悪影響を与え、教員及び学校への信頼を失墜させる行為であり、いかなる場合であっても決して許されるものではありません。これまでから学校における体罰禁止について、周知徹底を図ってきたところですが、こうした中、市立尼崎高等学校や市立中学校で体罰事案が発生したことについては、大変申し訳なく思っております。今後、市立学校園を児童生徒が安心して通える場所とするため、全市立学校園を対象に体罰実態調査を実施するとともに、体罰根絶に向けた有識者会議(仮称)の助言を頂きながら、体罰根絶に向けた具体的方策をスピード感をもって検討してまいります。以上

質問

教員・臨時講師で部活動の指導にあたる者や、本年度より実施される部活動指導員に対しては、課外クラブ技術指導者、いわゆる外部講師と同様の研修会が行われているか。

答弁

議員ご指摘のとおり、課外クラブ技術指導者、いわゆる外部講師については「いきいき運動部活動」等に基づいた研修を毎年実施しておりますが、本年度より実施される部活動指導員に対しても、同様の研修を、今後行ってまいりたいと考えております。また、本市では、国が策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」や県の「いきいき運動部活動」をふまえ、平成31年4月に「尼崎市立中学校部活動の方針」を策定したところでございます。この、「尼崎市立中学校部活動の方針」は、部活動指導に携わる教職員に対し、学校を通じて周知されておりますが、今回の体罰事案を受け、より適切な運動部活動の指導ができるような研修の実施等の対策を検討してまいります。以上

質問

尼崎市密集市街地整備・改善方針が立てられたのはいつか。進捗状況はどうか。

答弁

尼崎市密集市街地整備・改善方針は平成17年3月に策定し、本市の密集市街地の整備・改善手法や優先度を定めております。この方針に基づき、平成17年度より、火災が発生した場合に延焼危険性があり優先度が高い重点密集市街地において説明会を開催するなど、意識啓発を行い、地元発意によるまちづくり勉強会の開催や、まちづくり協議会の設立を行ってまいりました。その後、平成23年度から29年度の間に、市内5地区において防災街区整備地区計画を策定し、建替え時の壁面後退や道路空間の確保、建物の耐火規制などを定めて、住民主体による災害に強いまちづくりを進めて・おります。以上

質問

本市は兵庫県の「ひょうご住まいづくり協議会」に参画し、県の制度としてセーフティネット制度の取り組みにあたっているが、「住宅セーフティネット制度」は現在どれくらいの方が登録されているか。

答弁

新たな住宅セーフティネット制度における、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅の登録につきましては、平成29年10月の法施行とともに実施しておりますが、床面積や耐震性を有するなど、登録には一定の要件があり、問い合わせはあるものの、現時点で本市での登録はございません。以上

質問

現場の声も聞かず、安全管理員の配置時間を2時間にしたのはなぜか。安全管理員が不足する恐れもあると思う。安全管理員に趣旨説明を行う場を設けるべきと思うが、どうか。

答弁

安全管理員の見直しにつきましては、事業開始当初と比べ、市内の事件発生件数が減少してきたこと、防犯カメラの性能の技術革新があり、防犯カメラの活用による不審者侵入防止策が主流となってきたこともあり、事前に学校現場とも協議を重ねる中で決定したものでございます。シルバー人材センターとの契約締結にあたっては様々な課題はありましたが、働く場所の確保は大切であるとのことで、2時間の見直しについてご理解いただきました。安全管理員に趣旨説明を行う場の設定につきましては、委託契約であることから、考えておりませんが、シルバー人材センターには十分に理解を求めていきたいと考えております。(以上)

質問

今回またこのように、体罰が行われた理由は

答弁

4月29日に市立尼崎高等学校男子バレーボール部での体罰事案が発生した原因として、まずは自身の指導力不足を暴力に頼ってしまったという加害コーチの資質の問題があると考えております。しかし、常態化していた過去の体罰も含め、これまで被害生徒からの相談や救済を求める声が学校管理職や教育委員会に届かなかったことを鑑みますとバレー部全体の中に体罰を容認する空気があったこと、部内での隠ぺい体質が蔓延していたこと、また部の運営に対する学校管理職をはじめとするチエック体制が脆弱であったのではないかという疑念を抱かざるを得ず、これらを招いた背景には、長年の学校や部活動の運営の中で築かれてきた非常に根深い組織風土があるのではないかと考えています。以上

質問

部活動指導に携わる教職員への研修会や、指導のあり方について考える機会を、教育委員会主導で設けるべきだと思うが、いかがか。

答弁

教育委員会といたしましては、これまでも部活動指導に携わる教職員に対し、体罰禁止も含めた部活動の適切な指導について、研修を行ってまいりましたが、今回のような体罰事案が起こってしまい、今までの研修が不十分であったと、反省しております。今後、新たに全中学校と高等学校の課外クラブ担当者に対し、体罰防止を目的とした研修会を行うと共に、各学校においては、兵庫県教育委員会が作成した「NO!体罰」の資料を活用した研修を徹底するなど、二度と体罰事案を起こさないよう努めてまいります。以上

質問

保護者や生徒の声に学校や教育委員会は誠実に対応できているか。気軽に部活動の悩みについて相談できる窓口が必要だと考えるが、いかがか。

答弁

今回の尼崎市立尼崎高等学校男子バレーボール部を発端とする一連の体罰事案を受け、実施した体罰に関する調査におきまして、新たに体罰が複数あがっていることから、これまでの学校や教育委員会における相談体制が不十分ではなかったか、反省しているところでございます。教育委員会といたしましては、体罰根絶に向けた取り組みの具体策として、市のホームページにメールやFAXによる体罰の通報窓口を設けるなど、生徒や保護者の悩みに誠実に対応できる体制を作ることで、今後、二度とこのような事態を繰り返すことのないようにつとめてまいります。以上

質問

密集市街地の整備について、柔軟に積極的に、そして対象地区の拡大や見直しも含めて、あらゆる対策を早急に試みていただけるのか。

答弁

これまでに防災街区整備地区計画を策定した5地区以外の密集市街地におきましても、第1問でお答えいたしましたように、地元説明会などの意識啓発やまちづくりに精通したコンサルタント派遣などを行うことにより、密集市街地の解消に向けた、地区計画やまちづくりルールなどの住民主体の取り組みを促進してまいります。また、老朽危険空家の解決に向けては、所有者による自主的な除却が原則となるため、所有者を調査し、助言・指導を行うことが最も重要な取り組みであります。しかしながら、経済的な理由が、除却が進まないことの主な要因のひとつとなっているため、除却補助制度の充実に向けて、今年度は他都市の情報収集と事例研究を行ってまいりたいと考えております。一方で、新たな老朽危険空家の発生抑制も重要であることから、所有者への啓発や利活用支援の取り組みを、関係団体と協力しながら引き続き進めてまいります。以上

質問

住宅セーフティネット制度も実用されていない状況がわかったが、今後の改善策は考えているか。

答弁

住宅確保要配慮者への住宅の供給については、さらなる取組を進めていく必要があると考えております。今年度はまず市内の民間賃貸住宅の所有者を対象としたアンケートを実施し、所有者の意識や住宅の規模、耐震性の有無などの実情を調査し、課題を分析することとしております。そのうえで、必要な取組について福祉部局と連携しながら検討を進め、改定する住宅マスタープランに必要に応じ反映してまいります。以上

質問

現在の計画のように市営住宅の戸数を減らすのではなく、低所得の高齢者が住みやすい市営住宅を増やすべきではないか。

答弁

本市の市営住宅の管理戸数は、現在、約1万戸であり、全国の中核市や類似都市と比較してもかなり多い状況であるため、将来にわたる財政負担の点から、建替えや廃止により管理戸数を削減していくこととしております。また、存続することとしている市営住宅の中には、耐震性能やエレベーターがないなどバリアフリー性能に課題があり、高齢者が入居しにくいものがあります。このような課題に対応するため、市営住宅の建替えなどによる耐震化や、エレベーター設置によるバリアフリー化を行い、安全で、高齢者が入居しやすい市営住宅の整備を進めているところでございます。以上

6月議会・小村潤議員の一般質問の発言です

 日本共産党議員団のこむら潤です。今日は、学校の安全管理体制について、学校の部活動における体罰問題について、高齢者の住宅問題と空き家対策について、質問します。

 はじめに、学校の安全管理体制についてです。本年度当初予算の主要事業「施策評価をふまえた重点化施策」の中で、教育委員会は「防犯カメラなどを活用した学校安全管理体制の再構築」として今年10月から一斉に、小学校と特別支援学校の安全管理員による安全管理体制を7.5時間から2時間に縮小し、インターホンと遠隔操作式施錠装置の活用に加え、新たに防犯カメラ等を設置し、「スクール・サポート・スタッフ」、「保護者・地域による見守り活動」等をくみ合わせて安全環境の最適化を図るとしています。このことについて、私は一人の親の立場で考えた時、「人による門前の安全管理をいきなり2時間に減らすのは危険ではないか」と感じたため、質問をいたします。この事業について、学校関係者や保護者の方々にもどう思うか尋ねてみました。中学校に勤める、ある女性教員は「小学校が対象の話なので始めて聞いたが驚いた。中学校で不審者が侵入した事案も起きており、自分が保護者の立場なら安全管理員は2時間では不安で仕方ない。」と話していました。小学校で、門前で人が守っていることによる安心感は計り知れません。保護者に聞いても、「防犯カメラだけでよい」という声は聞きません。防犯カメラの設置は、もちろん何か起きた時の証拠として記録する事は重要ですが、引き続き安全管理員の目が必要だと感じています。犯罪の抑止力を高めるのならば、イミテーションカメラの設置や「防犯体制強化、特別警戒中」と看板で掲示するだけでも、一定の効果はあるといわれています。事業イメージでは、「安全管理員は一つの門の常駐監視や巡回をしていて、ほかの門の監視機能に課題がある。防犯カメラを設けることにより、昼間だけでなく夜間も常時不審者を監視できるようになる」とうたっていますが、そもそも、この安全管理員は、何のために置かれるようになったのかを再確認する必要があると思います。学校安全管理員配置事業趣旨には、「2001年6月に発生した大阪教育大付属池田小事件、2003年12月に宇治市や伊丹市の学校において発生した不審者による児童負傷事件をうけ、事件事故のない安心安全な学校生活を確保するため」と記されています。

①お尋ねします。安全管理とは校内や通学路で子どもを危険から守ることで、防犯カメラにより夜間の不審者監視も可能だという説明は、子どもの安全管理とは目的が違うように思いますが、いかがですか。

②また、主要事業説明には本年度当初予算が5,438万円、前年度比1,627万円の減額となっています。主目的は、安全環境の最適化ではなく、人件費のコストカットなのではないですか。

 教育委員会は2月の予算委員会の中で、「2時間で安全管理をどのように守れるのか」という質問に対し、「2時間という範囲をどこに充てるかは学校の状況によって違うが、例えば朝、門前で子ども達を迎え入れるために校長や教職員、PTA、見守りボランティア等の方が立っているので、この体制を強化して安全確保に努める」との答弁でした。しかし、教職員の働き方を改善し、負担軽減を図るとりくみの一方で、教職員に朝のあわただしい時間の負担を増やしてしまう恐れがあります。スクール・サポート・スタッフも必ず安全管理に従事できるわけではありません。業務は教員の仕事を補助的にサポートすることが目的です。PTAでは保護者の就業率も高くなっており、朝の見守り運動に協力を得られないケースも増えています。安定した安全管理ができる人の配置が必要です。

③お尋ねします。「学校周辺での児童生徒の安全管理」に専属で責任をもつ人員をきちんと確保すべきであると考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。

 4月に我が会派は、市内に移転して間もない、あまよう特別支援学校を視察しました。「あまよう」では、登校時間と下校時間に大きなバスが学校敷地に出入りする上、保護者が自家用車で子どもを送迎することも多く、日中にも車の出入りが頻繁にあります。安全管理員の存在が、事故防止とスムーズな学校運営に大きく貢献していることがわかりました。また、「安全管理員体制見直しの初期段階では、特別支援学校は縮小される学校の対象にはしないと説明されていたが、予算案の段階で対象となっていて、非常に残念に思っている」と学校関係者のお話をお聞きしたところです。

④お尋ねします。どのような経緯で、あまよう特別支援学校の安全管理体制も縮小対象に含むことになったのですか?

 不登校の子どもたちを支える点でも、安全管理員が日中、門前にいることは無駄ではありません。登校時間を過ぎてから、ぽつりぽつりと登校する子どももいます。がんばって学校に足を向けた子どもたちが門をくぐるのを励まし、「さあ、教室に行っといで」と気持ちを支えてくれるのが安全管理員です。これが、無人でインターホン対応になるとどうでしょうか。低学年の子どもには、インターホンを自分で押し、一人で鉄の門を開けて入る勇気が出るでしょうか。保護者が門の前まで子どもを連れて登校させた後、安全管理員の方が保護者と会話している光景もよく見られます。保護者の不安な気持ちに寄りそう役目も見逃せません。こうした顔の見える関係性は、机上の計画では見いだせない効果ではないでしょうか。

⑤お尋ねします。安全管理員は警備という面だけではなく、常時、人がいることで学校を様々な意味で守ることができていると思いますが、いかがですか?

 日中は職員室のモニター前に四六時中、人が張り付いて監視しているわけにはいきません。現在でも、「職員室が手薄になることはある」「PTAの活動で職員室に用があり訪ねたが無人だった」といった声を教員や保護者から聞いています。

⑥お尋ねします。他の業務の片手間に安全管理ができる、という認識自体が危険であると考えますが、いかがですか?市民の安全を守る観点から、市長の見解をお聞かせください。

 次に、部活動の指導について、質問します。市立尼崎高等学校の部活動での体罰問題が、テレビや新聞などで大きく報道されました。一校だけの問題ではなく、市の教育活動そのものの姿勢が問われる重大な問題であると指摘します。文部科学省は、2013年3月に体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について通知を出しており、その中で「部活動は学校教育の一環として行われるものであり、生徒をスポーツや文化等に親しませ、責任感、連帯感の涵養(かんよう)等に資するものであるといった部活動の意義をもう一度確認するとともに、体罰を厳しい指導として正当化することは誤りであるという認識を持ち、部活動の指導に当たる教員等は、生徒の心身の健全な育成に資するよう、生徒の健康状態等の十分な把握や、望ましい人間関係の構築に留意し、適切に部活動指導をすることが必要」だと説明しています。日本共産党は、暴力をふるう体罰だけでなく、どのようなハラスメントも人権を侵害するもので許されるものではないと考えています。ことに教育の場においては、子ども達の生涯にわたる人格形成に大きく関わります。健全な育成をおびやかす状況はすぐに改めなければなりません。

 今年に入り、いくつもの問題が発覚しています。①中学校サッカー部の生徒が、他校の遠征試合を観戦に行った際、本来制服着用の決まりがあるところを私服で行ったため、他校の指導者に指導された際、殴る蹴るなどの体罰が行われた。②市立尼崎高等学校の男子バレー部で、些細な事からコーチが執拗な体罰をおこない、男子生徒に脳震盪や鼓膜裂傷などのけがを負わせたにも関わらず、救急車を呼ぶなどの措置をおこなわず、学校及び教育委員会への詳細な報告を怠っていた。③市立尼崎高等学校の野球部指導者が、学校行事の際、野球部生徒の態度が悪いと指導する際、体罰をおこなった。④中学校の教諭が、体育大会の練習中に見学している生徒の態度に指導する際、体罰をおこない、教頭に速やかな報告ができていなかった。その他にも、私はある中学校の運動部に子どもを通わせている保護者から「顧問の指導が常識の範囲を超えており、行き過ぎだと感じて子どもの安全を心配している。学校や顧問に伝えても適切な改善がなく、顧問から保護者の自分に直接電話をしてきては、子どもの進路などをちらつかせるパワハラがある。」という声をお聞きし、教育委員会に相談したこともあります。直接、殴る蹴るなどの身体的暴力をおこなっていなくても、指導者という立場を振りかざした威圧的で強権的な指導や、行き過ぎた理不尽な指導をおこなっていることも考えられます。本来、「パワーハラスメント」という言葉は労働者が職場の上司などから受ける「嫌がらせ」を指すものですが、部活動における、立場を利用した嫌がらせ、負のストレスを与えるやり方についても、同様に重く受け止める必要があるのではないでしょうか。

⑦教育長にお尋ねします。こうした本市の教育現場における体罰問題について、どのように感じておられますか?

 部活動には、専門的な技術指導を補助する目的で、外部講師を付けることができます。外部講師には、兵庫県教育委員会の教職員研修資料「いきいき運動部活動」にもとづいて研修がおこなわれており、年一回、すべての部活動外部講師に受講するよう通知されています。

⑧質問します。教員や臨時講師で、部活動の指導にあたる者、また本年度より実施されている部活動指導員に対しては、外部講師と同様の研修会はおこなわれていますか?

 次に、高齢者の住宅問題と、空き家対策に関してお聞きします。最近、市民の皆さんから「空き家がふえた」という声をよくお聞きするようになりました。昨年の台風の時には、隣の空き家の壁が倒れ掛かってきそうだ、という相談や、人通りの多い道に面した崩壊寸前の危険空き家の相談、また両隣とも住人が亡くなったり転居したりと空き家になり心細いが、自分も高齢で終の棲家なので、どこにも移らず残っている、という話など、高齢化と空き家の話題が尽きません。私が住んでいる大庄地区は、高齢化率が他の地域より高く、昨年のデータでは総人口に対する75歳以上の方の割合が、本市全体では13.6%に対し、大庄地区は16.7%です。築40~50年以上の古い住宅に、長年住み続けてきた方が多く、子や孫は離れて暮らしているか、身寄りのないひとり暮らしの高齢者も多くなっています。国土交通省によると、全国で65歳以上の単身世帯は2010年で498万人、20年後の2030年には730万人に達すると予測しています。こういった一人暮らしの高齢者が亡くなったあと、身寄りがない、あるいは相続人も資金がなく解体や改築もできず空き家のまま放置される、といったケースが増えています。大庄地区は、住宅が密集した区域もあり、防災・防犯・街の景観の観点で見ても空き家が増えるのは望ましくありません。過去にも様々な会派議員が、空き家対策や住宅の家賃補助など、住まいの問題について質問されておりましたが、「国や県の制度があり、紹介をしている。本市が独自で助成制度をつくったり、規制緩和や助成対象の拡大はおこなわない。」など、消極的な答弁ばかりだったと認識しております。市民がおのおのに抱いている「なんとか街をよりよくしたい」という思いを、質問にしたいと思います。本市が本年度予算で主要事業にあげられた「密集住宅市街地整備促進事業」では、防災街区整備地区計画の区域内を対象に、老朽住宅の解体費用の一部を助成するとしています。

⑨お尋ねします。尼崎市密集市街地整備・改善方針が立てられたのはいつですか?この方針では、対象区域の実情を十分に踏まえ、課題に適切に対応していく必要があり、住民が主体となって合意を形成し、相互連携を図りつつ、まちづくりに取り組むこととなっており、「まちづくり勉強会」「まちづくり協議会」「まちづくり推進協議会」と段階的に進めるとしています。かなり年数が経過しているようですが、進捗状況はどうでしょうか?

 これまで、我が会派議員は、国が策定した「新たな住宅セーフティネット制度」の活用について質問を重ねてきました。この制度は、高齢者や障がい者、ひとり親世帯、低所得者など、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅を、家主が申請登録することで、登録住宅の改修費の補助や家賃補助、家賃債務保証料の負担軽減が受けられるものです。

⑩質問します。本市は兵庫県の「ひょうご住まいづくり協議会」に参画し、県の制度としてセーフティネット制度の取り組みにあたっているそうですが、この「住宅セーフティネット制度」は、現在どのくらいの方が登録されていますか?

これで、初めの質問を終わります。

<第二登壇>

 ご答弁いただきました、夜間の不審者監視については安全管理とはやはり別事業ではないかと思いました。スクールサポートスタッフや地域ボランティアは確実な安全管理にならないとあらためて感じました。「インターホンがなったら応対する」と言いますが、「じゃあ、不審者はインターホンを鳴らして入ってくるのか?ということなんです。悪意を持って侵入してくる人はいつどうやって入ってくるかわからないわけですから、やはり人による安全管理は必要だと思います。また、体罰問題について、本市の今年4月に出されたガイドラインは私も見ましたが薄っぺらくて通り一遍のことが書かれているだけだと感じました。しっかりと練り直していただきたいと思います。それでは、学校安全管理員配置事業について、質問を続けます。ある安全管理員をされている方から2時間への体制縮小についてご意見をいただきました。「5月に入ってから、シルバー人材センターからの連絡網で一方的に知らされた。安全管理員の意向も聞かずに決められており、なぜ2時間にするか?の説明責任が果たされておらず、一同憤慨している。安全管理員として働く者の意見をまず聞く場を設けるべきだ」と強い憤りを訴えておられます。たった2時間の勤務では仕事として成り立たないと、安全管理員をやめるという声も上がっているそうです。また、「学校の安全管理は児童全員の安全を守るため、子ども一人ひとりの顔を覚え、その顔色や表情も見るようにしている。いつもと違う表情の時は、家庭内暴力を受けていたケースもあった。2時間労働では、他の管理員に互いの申し送りも十分にできず、安全管理の流れを把握することができない」とのことでした。

⑪お尋ねします。現場の声も聞かず、安全管理員の配置時間を2時間にしたのはなぜですか?このままでは安全管理員の担い手が不足する恐れもあると思います。安全管理員の皆さんに趣旨説明をおこなう場を設けるべきだと思いますが、いかがですか?

 次に、部活動の指導のあり方について、質問を続けます。文科省による通知には、部活動指導について言及した項もあります。(1)部活動は学校教育の一環であり、体罰が禁止されていることは当然である。成績や結果を残すことのみに固執せず、教育活動として逸脱することなく適切に実施されなければならない。(2)他方、運動部活動においては、生徒の技術力・身体的能力、又は精神力の向上を図ることを目的として、肉体的、精神的負荷を伴う指導が行われるが、これらは心身の健全な発達を促すとともに、活動を通じて達成感や、仲間との連帯感を育むものである。ただし、その指導は学校、部活動顧問、生徒、保護者の相互理解の下、年齢、技能の習熟度や健康状態、場所的・時間的環境等を総合的に考えて、適切に実施しなければならない。 指導と称し、部活動顧問の独善的な目的を持って、特定の生徒たちに対して、執拗かつ過度に肉体的・精神的負荷を与える指導は教育的指導とは言えない。(3)部活動は学校教育の一環であるため、校長、教頭等の管理職は、部活動顧問に全て委ねることなく、その指導を適宜監督し、教育活動としての使命を守ることが求められる。この文部科学省の体罰・指導についての見解は、体罰について禁止する立場がはっきりと書かれている半面、解釈によっては体罰を「熱心な指導」と言いかねない危険性ももっています。この点においてしっかりと教育の現場で議論を深め、「いかなる暴力も教育的指導と認めない」という認識を確認する必要があります。これまで、2004年、06年、09年と、我が会派議員が体罰問題について質問してきました。この中でも「教育委員会は体罰を行き過ぎた指導、熱心な指導ととらえていないか」という質問に対し「いかなる状況においても、体罰は人権を侵害し、信頼を失う行為であり、教育的な効果を見いだせるとは考えていない」との答弁、また「議会での答弁がきれいごとだけになっていないか。体罰を一掃する仕組みづくりをおこなう気があるのか。体罰に対する認識を職員会議などで一致させ、校内で体罰を行わない指導のあり方を模索すべきでは?」という質問には「教師の指導力を向上させ、職員間においても指導等についてお互いに指摘し合えるような関係を構築していくことが体罰防止につながると考える」と答弁されています。

⑫お尋ねします。幾度となく議会でも体罰問題が取り上げられ、その都度、反省と課題解決の答弁を繰り返されてきましたが、なぜ、今回またこのように体罰が行われたのでしょうか。理由をお聞かせ下さい。

 先ほど、光本議員の質問で、現在の教育振興基本計画には体罰について対策されていなかったことがわかりましたが、教育委員会がこれまで、体罰問題を重く受け止めてこなかった証だと感じ、残念でなりません。部活動の外部講師は教育現場経験がない方が多く、指導方法について研修が必要ですが、外部講師よりも長時間指導にあたり、主導権を持っている顧問や監督といった指導者こそ生徒への影響力が大きく、きちんと指導のあり方を身につけておくべきです。

⑬お尋ねします。部活動指導に携わる教職員への徹底した研修会や、部活動の指導のあり方を考える機会を、学校任せだけにせず教育委員会主導でも設けるべきだと思いますが、教育長のお考えはいかがですか?

 また、さきほど紹介したような、部活動に不安や悩みを抱えて誰に相談すればよいのか困っている生徒や保護者もいます。

⑭お尋ねします。保護者や生徒の声に、学校や教育委員会は誠実に対応できていますか?気軽に部活動の悩みについて相談できる窓口が必要だと考えますが、いかがですか?

 つづいて、高齢者の住宅問題について質問を続けます。密集市街地が多い大庄地区ですが、防災街区整備地区に含まれていないので、助成対象外となっているのは残念です。今年の二月、大庄地区の密集市街地のアパートで火災が発生し、高齢者がおひとり亡くなられました。命は助かったものの、着の身着のままで焼け出された住民の皆さんは、たちまち全財産を無くしました。アパート全焼の原因の一つに、消火活動の遅れが考えられます。住宅が密集し道が狭く、消防車が侵入できない、水栓から火事場にホースが届かない状況で、あっという間に火が回ったとのことでした。防災街区整備地区でなくても、このように、市民の命がかかった喫緊の課題があります。地域住民からも「火事が起きた時が本当に怖い。はやく対策を考えてほしい」と声が上がっています。密集市街地整備の進捗状況を見ると、市街地の整備はすぐには解消できない長期の課題であることがわかります。

⑮お尋ねします。密集市街地の整備について、柔軟に、積極的に、そして対象地区の拡大や見直しも含めてあらゆる対策を即急に試みてほしいと思います。これまで、密集市街地や老朽空き家問題に対して「他都市の事業実績や全市的なニーズを見据えて研究する」とか「固定資産税の減免制度は空き家対策に効果がない」という消極的なご答弁が続いておりますが、動き出す時が来ていると思います。前向きな対策を考えていただけますか?

⑯住宅セーフティーネット制度も実用されていない状況がわかりましたが、今後の改善策は考えていますか?

 次に民間の賃貸住宅に住む高齢者の住宅問題です。ある78歳の男性からの相談では「URマンションに妻と二人で暮らしているが、どちらかが死別すれば、家賃を含め生活費が払えなくなる」と将来の不安を話されました。男性の年金が月12万円、妻が9万円で、URの家賃は6~7万円です。配偶者が亡くなると一人分の年金で家賃、保険料、光熱費、医療費等を支払ったら、手元に残らないとのことでした。所得に応じて家賃が決まる市営住宅を申し込むよう勧めました。国土交通省によると、築40年以上の民間賃貸に住む単身高齢者世帯は4割を超えています。こうした家賃負担が困難になるケースが増えるのではないでしょうか。

⑰お尋ねします。公営住宅は、 公営住宅法第1条で、「国と地方公共団体が協力して、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を建設し、これを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸することにより、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とするもの」と定められたものです。現在の計画のように市営住宅の戸数を減らすのではなく、低所得の高齢者が住みやすい市営住宅を増やすべきだと思いますが、どうでしょうか。

これで、二回目の質問を終わります。

<第三登壇>

 最後は、要望にとどめます。安全管理員の体制については、奇しくも先日、川崎市で登校中の児童が殺傷される悲惨な事件が発生したような社会背景の中で、もっとも重点的に人員を導入して対策を図るべきところではないでしょうか。この度、教育委員会に安全管理員の趣旨などをうかがった折り、今後の安全管理体制について5月30日にいただいた説明では「事業開始から10年以上経過し、開始当初に比べ、社会環境にも変化がみられる。」「本市と同様、安全管理員を配置している西宮市でも半日の勤務体制」などの理由で、見直しがされた、とのことです。しかし、児童が巻き込まれる犯罪や事故は、10年たって無くなるものではなく、いつ、どこで起こるかわかりません。本市の安全管理体制は効果のある事業として継続すべきです。万全の対策を緩めるべきではなく、安全管理員体制を一斉に縮小することのないよう、再検討を強く要望いたします。

 体罰問題について、2013年2月のしんぶん赤旗で、当時起こった体罰問題について取り上げられた記事を抜粋して紹介します。『大阪・桜宮高校のバスケットボール部での体罰・自殺事件という心の痛む深刻な事態から、学校のスポーツ部活動で「勝つために必要」と黙認・隠ぺいされてきた体罰・暴力指導の実態が、つぎつぎに明るみに出ています。柔道女子ナショナルチームの選手15人は連名で、「暴力行為やハラスメントがあった」「心身ともに深く傷ついた」として監督・コーチを告発しました。「安心して競技ができる環境に」と訴えた選手たちの行動は、選手の声が「内部では封殺された」もとで、やむにやまれずに取った行動でした。なぜ、「スポーツ指導」ということで、生徒や競技者への暴力行為や暴言が許されてきたのでしょうか。なぜ、部員や選手の声は黙殺され、自殺にまで追い込まれ、決死の思いで告発をしなければならないのでしょうか。生命の尊厳と人権が乱暴に踏みにじられる指導のあり方と体質は異常です。いうまでもなく、学校の教育でも一般社会でも、体罰や暴力、ハラスメントは許されるものではありません。スポーツは野蛮な暴力を根絶し、民主的な人間関係を生み出す文化として発展してきたのです。そこに暴力を持ち込むこと自体、根本に反する行為として指弾されなければなりません。』昨日は体罰問題に関する有識者会議の設置、体罰根絶プロジェクトチームの立ち上げが発表されました。この度、本市で起きた体罰事件を教訓にし、今度こそ根底からしっかりと調査し、膿を出し切り、体罰やハラスメントのない部活動や学校になるよう、特に専門性の高まる高等学校の部活動、市尼体育科は、スポーツの成績だけでなく、体罰ゼロについてもプロフェッショナルになるよう、本気の対策を求めます。

 高齢者の住宅問題、空き家対策については、ファミリー世帯の定住・転入促進を前面に推し出す本市ですが、高齢者が安心できる施策が見えません。先日、私は大庄の老人クラブ連絡会総会に出席しました。そこで市長からのメッセージが代読されましたが、「ファミリー世帯の定住・転入促進、シビックプライドの醸成とシチズンシップの向上をめざす」といったカタカナ言葉が並び、高齢者に寄りそう言葉には感じられませんでした。これまで尼崎に愛着をもって住み続け、本市の発展を支えてこられた、高齢者の市民にこそ「さいごまで尼崎にすんでよかった」と思ってもらえることが、未来の展望にもつながるのではないでしょうか。衣食住は人間の生活の基本です。なかでも住居は公共の支えが不可欠です。「住まいは福祉」の観点で取り組んでいただきたいと思います。せっかくある県や国の制度が活かされるよう検証し、改善策を講じて市民に啓発する、とことん地域に密着して実情に応じた対策を模索する、などの丁寧で積極的な対策を求めます。以上で私のすべての質問を終わります。ありがとうございました。

予算議会・こむら潤議員の2019年度予算並びに関係議案に対する反対討論です

 日本共産党議員団の、小村潤です。会派を代表して、2019年度一般会計予算ならびにその他の議案第1号、2号、3号、10号、11号、12号、13号、14号、15号、33号、41号、42号、43号、44号、49号、50号および51号について反対の意を述べてまいります。

意見表明で指摘いたしましたとおり、今年10月に消費税率が10%に引き上げられようとしていますが、消費税の増税は、市民のくらしに大きな影響を及ぼし、景気をさらに冷え込ませることが明らかです。複雑な複数税率やポイント還元は、消費者のみならず中小企業や、零細な小売店にとっても混乱が予想されます。このような状況下で、今、性急な増税実施はすべきでないと考えます。よってこの消費税増税に伴うプレミアム付き商品券関係事業費および増税を前提とした予算と関連議案には反対をいたします。 

 業務プロセス分析事業費は、さらなる業務執行体制の見直し、アウトソーシングが進められようとしているものです。やみくもなアウトソーシングの導入は、市民サービスの低下や市職員の公務に対する意識やスキルの低下を招く危険性があり、市政の発展に寄与するものではないと考えるため、認められません。

 マイナンバーカードの普及促進に関わる事業予算は、市民のあらゆる個人情報がマイナンバーから漏洩するおそれがあります。国が国民情報を一元的に管理する目的のためにつくられた番号制度そのものに反対のため、これを認められません。

 あまっこステップ・アップ調査事業は、今年度より、小学校一年生から中学校二年生までを対象に毎年行われる学力と生活の実態調査です。しかしこれは児童生徒や教育現場に負担が大きい三学期に実施され、「児童生徒ひとりひとりのつまづきを把握し、個々に応じてよりきめ細やかな学習指導ができる」とうたった調査実施後の学習指導も、実際は年度末に春休みの宿題としておのおのに復習プリントが配られて終わり、ということになりかねません。教育委員会の理想とかけ離れた現状が浮き彫りになっています。特別支援教育を受ける子ども達も置きざりになります。「テスト漬け」による学力至上主義な取り組みに陥るのではなく、子どもと向き合う職員を増やし、教員本来の「教える」技能が十分に発揮される学校づくりに取り組むべきです。よってこの事業費には反対をいたします。

 障害児者移動支援事業費について、市はサービスの適正化・平準化などを理由に2017年に新ガイドラインを作り、報酬単価の見直しをおこなった結果、この度の予算額でも減額となっています。しかし事業所からは「報酬が削減されたことで、移動支援事業のためのヘルパーを確保することができなくなり、移動支援事業をやめざるをえなかった」と訴える声があがっています。市は事業所、利用者ともに影響は見られないと言いますが、利用抑制につながるような実態があることは明らかです。市が障害児者の実態をきちんと把握せず、課題認識できていないことも問題であり、徹底調査をすべきです。障害児者移動支援事業費の減額予算は認められません。

 県施行・街路事業地元負担金のうち園田西武庫線について、三菱電機構内の移転事業費の内容も非公開のまま、また地元合意ができていない中での地元負担金を支出することは認められません。

議案第44号は、建築基準法の一部改正に伴う審査手数料を徴収するための条例改正案です。建築確認制度や防火・耐火規制は、その建築物で起居する人の生命・身体の安全を守る趣旨の規制です。既存の建築物を活用促進するため、現在の厳しい建築基準より緩和しようというものですが、用途変更の需要があったとしても、安全面の検証も十分になされていない段階で、安全に関する規制を緩めるべきではなく、その審査手数料に関するこの議案は認められません。

 国民健康保険事業費について、市は昨年4月からの国保の都道府県化に伴い、それまでおこなってきた一般会計から国保会計への4億円の繰り入れをやめました。本市の場合、国保料は結果として平均1万5千円の引下げとなるとしてきましたが、あくまでも平均すればの話であり、依然として高すぎる国保料に苦しい生活を強いられている市民がいます。保険料が高くなっている原因の一つに、均等割り、平等割を保険料算出に用いていることがあります。これをなくせば、安心して払いやすい国保料にすることができ、協会けんぽ並みの国保料が実現できると考えます。よって、国民健康保険料事業費については反対をいたします。

後期高齢者医療事業費および介護保険事業費は、依然として高い保険料となっており、市民から保険料の支払いが高すぎて生活が圧迫され、つねに不安がつきまとっている、と切実な声が寄せられています。後期高齢者医療制度では10月から低所得者の特例減免が廃止される、介護保険はいざとなったら認定が厳しくなって十分な介護サービスが受けられない、など市民にとっては深刻な問題です。よって後期高齢者医療事業費および介護保険事業費には反対をいたします。

モーターボート競走事業会計については、住民合意である年間180日を超えて開催されているため、認められません。

 以上の理由で、2019年度一般会計予算ならびに関連議案17議案に反対をいたします。皆様におかれましては、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。

9月議会の議案に対する小村潤議員の反対討論です

 日本共産党議員団を代表し、議案第87号、93号、94号、95号、および98号の反対討論をおこないます。地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部改正に関連する、議案第93・94・95号についてです。地域包括ケアシステム強化法について、見直しの中でもっとも重要な点は「地域共生社会の実現」に向けたとりくみの推進として、地域住民等の助け合いを「我が事、丸ごと」として、おおやけの社会福祉のシステムに組み込むとともに、「共生型サービス」として高齢、障害、子どもなどの福祉サービスの包括化へ第一歩を踏み出すとしていることです。誰も否定できない「助け合い」の『互助』により、『公助』である行政の穴埋めをもとめるもので、公的責任の後退を招きかねません。改正案には「介護医療院の創設」と「介護療養病床の廃止」が含まれていますが、これにより、病床の大幅な減少や医療の質の低下が危惧されます。患者の生活の質と尊厳が守られるのか、削減される病床の単なる安上がりな受け皿にしかならないのではと懸念します。 また「共生型サービス」は障害児者・介護の事業所が互いに他のサービス提供をできるよう、スタッフや施設の基準を緩和するものです。専門性を軽視し、生産性や業務の効率化重視の介護サービス提供におちいる恐れがあります。社会福祉を個々の責任に転嫁し、自助・共助を「我が事・丸ごと」として社会の仕組みに制度づけようとする地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部改正に関連するこれらの議案には反対します。次に、高齢者医療事業費補正予算について、この議案は保険料軽減特例の見直しに伴うシステム改修にかかるものです。この軽減特例見直しは、保険料を軽減している割合を段階的に見直し、最終的には軽減特例の廃止を狙うもので、保険料が支払えずに必要な医療が受けられなくなる高齢者を増やし、高齢者の暮らしの安定を脅かすものです。よって、このシステム改修にかかる補正予算について認められません。最後に、農業共済条例の一部改正については、被災時に、農業者が調査し損害評価する一筆方式をなくすことで、きめ細かい災害補償ができなくなり、農業者にとって不利益となるおそれがあります。2017年国会の公聴会でも農業者がこの件について問題と発言しています。よってこの条例改正は認められません。以上の理由により、議案第87号、93号、94号、95号、および98号には反対をいたします。よろしくご賛同いただきますようお願いいたします。

  日本共産党議員団を代表し、認定第1号、5号、および議案112号について、反対討論いたします。まず、国民健康保険料、介護保険料について、我が会派はかねてより保険料を引き下げ、誰もが安心して払える保険料にすべきだと求めてきました。この度の決算では、国民健康保険で50億円の繰越金、介護保険では13億円の繰越金が出てきています。これは市民が支払う保険料が高すぎたからであると我々は分析しています。保険料をもっと低くできたのではないでしょうか。市民の暮らしを圧迫する、高すぎる保険料は認められません。県道園田西武庫線の工事については、工場内の移転交渉も非公開のままであり、地元住民との用地買収の話も進まない中、市の負担金ばかりを求められてきたもので、我が会派はこれまでも事業の凍結を求めてきました。さらに市の負担が44億円から50億円に増えており、これについては認められません。業務プロセス分析は、市業務のアウトソーシングを進めるためにコンサル業者に依頼して分析しているものです。市業務のアウトソーシングは、偽装請負の危険性や市職員のスキル・公的責任の低下を招くおそれがあり、ひいては市民サービスの低下をもたらすものです。これまでも中止を求めてきましたが、さらに業務プロセス分析の事業が継続され、アウトソーシングを進めていこうとするもので、反対をいたします。モーターボート競争事業は地元との合意の開催日年間180日を守るよう求めてきましたが、センプルピアの開催は360日と合意事項を大幅に超えており、認められません。以上の理由により、認定第1号、5号、および議案第112号について反対をいたします。よろしくご賛同いただきますようお願いいたします。

9月議会・小村潤議員の一般質問に対する答弁要旨です

質問

今回の台風で停電が長期化した原因は何か。

答弁

関西電力によりますと、①強風による飛来物や構造物等の倒壊により、電力設備に多くの支障をきたし、広範囲に渡っての復旧作業となったこと。②高圧線による大部分の送電が完了した後も、電柱の引き込み線の断線等による一軒一軒の停電について、把握が出来なかったことが、停電長期化の原因と伺っております。以上

質問

停電復旧の目処や今後の見通し等をどのような方法で市民に周知したのか。

答弁

関西電力のHPに公表されておりました停電軒数は、高圧線によって送電されている地域のみであり、市内全域の停電軒数を正確に表すものではございませんでした。このことを受け、本市では関西電力による市内未復旧地区一覧のリストと軒数を市HPに掲載いたしました。また、リスト以外でも停電箇所があれば情報提供いただくよう、市民の皆様へ尼崎市防災ネット、SNS、広報車等で情報発信いたしました。そうして寄せられた個別の停電情報を関西電力へ伝達し、現場に向かっていただくといった停電解消に向けた取組を連携して行ってまいりました。

質問

関西電力と本市の間で情報伝達の連携はどのようにとっていたのか。

答弁

今回の大規模な停電被害を受け、本市では、いち早く関西電力に連絡員の派遣を要請し、県内で最も早い9月5日(水曜日)の朝から一昨日まで、本庁8階の危機管理安全局に24時間体制で常駐いただきました。市民の皆様から本市へ寄せられた停電箇所を、即時関西電力の連絡員へ伝達し、その連絡を受けた関電の現場部隊が復旧対応に当たる、といった体制を構築し、停電地域を情報共有しながら、停電解消に向けた取組を行ってきたところでございます。以上

質問

今回の災害情報の発信について見解はどうか。

答弁

本市では、様々な媒体で多層的に災害情報の発信を行うこととしており、今回の台風におきましても、市HPや尼崎市防災ネット、SNS等による情報発信に加え、防災行政無線戸別受信機や広報車、FMあまがさきでも情報発信を行う等、出来る限りの発信を行ってきたところです。しかしながら、停電により携帯電話の充電が切れ、使用が出来なかった方や、携帯電話をお持ちでないご高齢の方等、今回の本市からの情報の取得が困難であったとのご意見を多く頂戴しております。議員ご指摘の停電が長期間にわたる場合等、ライフラインが被害を受けた際にどのような情報発信方法が効果的であるのかを検証して参りたいと考えております。

質問

武庫川の阪神電鉄上流側の護岸の段差や旧国道南側の砂の堆積について.県に改善を要請したか。

答弁

武庫川における護岸の段差解消や河床の掘削などの治水対策につきましては、現在兵庫県が武庫川総合治水計画に基づく河川対策事業として、通常時に水を流す低水路の拡幅工事に着手しており、そのなかで河床の掘削などによる流下断面の拡大や護岸の段差解消を進めているところでございます。進捗としましては、現在西宮市側の南武橋下流側から国道43号線にかけての区間が完了しており、ご質問の阪神電鉄から旧国道の区間については、今後順次着手する予定となっております。なお、武庫川の治水対策の推進につきましては、今後も引き続き、兵庫県に要望を行ってまいります。以上

質問

武庫川河川敷の復旧において、市独自で予算を組むなどして、補強改善を図るべきではないか。

答弁

7月に起きた集中豪雨、8月・9月の台風と、度重なる水害で、洗掘された武庫川河川敷の園路については、現在、国からの補助を受けるため、災害報告を行い、災害査定の事務を進めております。査定事務を進めるなか、現段階で国からは原則、原状復旧と言われておりますが、再度災害防止のため、国庫補助による補強改善できるかについて、国と協議しているところでございます。以上

質問

子ども虐待被害が増えている現状についての見解はどうか。

答弁

議員ご指摘のとおり、本市においても、児童虐待の相談件数は、年々増加しており、平成29年度は2,321件となっています。近年の増加要因としましては、子どもの面前でのDVが心理的虐待に該当し、警察からの通告が増加したことや、児童相談所全国共通ダイヤル「189」の周知がいきわたり、児童虐待に関する市民の意識が高まり、通報件数が増加していることが挙げられます。以上

質問

子どもへの虐待が疑われる場合の、本市の体制及び対応の手順は。また子どもの育ち支援センター開設にともなう虐待問題への対応はどのような計画で準備をすすめているか。

答弁

虐待が心配される通報が入った場合、まず、児童専門ケースワーカーや家庭児童相談員が対象児童の特定や家族構成、保育所や学校等の在籍先、過去の乳幼児健診の受診状況など、可能な限り詳細な調査を行った上で、当面の方針決定、緊急性・送致の必要性の判断、子どもの安否確認方法の検討を行い、48時間以内に子どもの安全確認を行うこととしております。こうした過程で子どもの安全が確保できないと判断される場合、兵庫県の西宮子ども家庭センター(児童相談所)へ当該ケースを引き継ぎ、対応を協議していくこととしております。児童虐待の問題の背景に、保護者の養育力の低下や経済的問題のほか、子ども本人の育てにくさなどの問題が複合的に絡み合っている場合があります。こうした課題に対応するため、平成31年秋の開設に向け準備を進めております子どもの育ち支援センターでは、児童等に対する必要な支援を行うための拠点として、児童専門のケースワーカーなどの福祉、保健、教育分野に精通した専門職員を配置し、支援体制を整えるとともに、西宮こども家庭センター(児童相談所)や医療機関など、様々な専門機関と連携を図りながら、官民連携して、子どもや子育て家庭の支援を行ってまいります。いずれにしましても、虐待が発生する要因はさまざまであることから、これらのひとつひとつに丁寧に取り組んで、子どもの安全を守り、子どもと子育て家庭に支援が届くようケースワークを行ってまいりたいと考えております。以上

災害時における学校の緊急連絡の現状とあり方について、教育委員会としての見解はどうか。

答弁

気象警報発令に伴う学校の対応は、「学校教育法施行規則」に基づき、各学校園長が、状況に応じて臨時休業等の決定をしております。どのような場合に、臨時休業とするかについては、あらかじめ予想される災害ごとに臨時休業の基準を定め、児童生徒や保護者に対して、通知文を事前に配布するとともに、学校のホームページにも掲示し、周知しているところでございます。また、緊急時には、市のメール配信システムや民間企業が運営する登下校メールサービスを利用する等、各学校園の実情に合わせた方法で、情報を発信しております。しかしながら、今回の台風では、停電の状態が長引き、電話やパソコンが使用できず、情報伝達が不十分な学校園もありました。今後につきましては、SNS等の活用も含めて、児童生徒や保護者に、正確で迅速に情報が伝達できるような方法を研究し.より有効な情報発信に努めたいと考えております。以上

質問

高齢者や障碍者に対し、災害によるエレベーター停止時の援護はどのように考えているのか。

答弁

本市におきましては、『1.17は忘れない』地域防災訓練や地域の防災訓練において、高齢者や障碍者の方が、市民の皆様の協力で3階以上へ垂直避難する訓練を実施しております。この訓練では車椅子や担架、素手による搬送方法を市民の皆様に周知し、体験してもらっていることから、エレベーター停止時の援護についても応用できるものであると考えております。今後もこの訓練を継続して実施し、市民の皆様に対し、自助・共助の意識を啓発して参ります。以上

質問

尼崎市が作成している避難行動要支援者名簿は、今回の支援に活用されたのか。

答弁

避難行動支援者名簿は東日本大震災を契機として改正された災害対策基本法をもとに、洪水や高潮、地震、津波などの自然災害からの避難誘導を目的として作成しております。現在、確認できている範囲となりますが、避難行動要支援者名簿を受け取っていただいております地域のうち、6地域から自主的に声かけや戸別訪問による安否確認、水の運搬を行ったとお聞きしております。また、今回の台風では、9月5日の関西電力の記者会見により、停電が広範囲でかつ長期化することがわかりました。こうしたことから、日頃から避難行動要支援者名簿をもとに地域の要援護者宅に訪問している民生児童委員に改めて要援護者の安否確認の依頼とともに、高齢世帯等に対し臨時給水ポイントや停電時に利用できる公共施設、地域振興センター等での避難所開設等についての情報提供を依頼しました。名簿を活用したこうした取組みにより、安否確認や災害時に必要な情報の市民周知が進んだものと考えております。以上

質問

本市のこども総合相談と西宮こども家庭センターは、どのような場合に連携体制がとられ、それぞれの役割はどのように区別しているのか。

答弁

本市のこども総合相談では、児童家庭相談機能を担っており、虐待の未然防止、早期発見・早期対応、その後の支援を行うこととし、比較的軽微なケースが重篤な状態に陥ることのないよう支援を行っているものでございます。一方、ケースの緊急度や困難度等を判断するために情報収集を行い、立入調査や一時保護、専門的な判定、あるいは児童福祉施設の入所等の行政権限の発動を伴うような対応が必要と判断される困難なケースについては、兵庫県の西宮こども家庭センター(児童相談所)に送致することとしております。以上

質問

親族での解決が難しい場合は、より踏み込んだ行政的な支援が必要だと考えるがどうか。

答弁

児童虐待の恐れのある家庭に支援を行う際には、虐待が発生しやすい要因を持ち、養育支援を必要としている家庭であるかどうかを判断する中で、関係機関が連携してリスク要因を有している家庭の事情を収集することが必要となります。さらに、リスク要因の洗い出しだけではなく、親族での解決が難しい場合、行政といたしましては、保護者・子ども・養育環境のそれぞれの側面に着目するなかで、支援の入りやすい環境を生み出し、家族の成長や変化しようとする自ら解決できる力を引き出すことが重要だと考えております。そのために、要保護児童対策地域協議会の各関係機関の役割を有効に活用する中で、支援に繋げていきたいと考えております。以上

質問

保護の必要性がないと判断された場合、この虐待案件はこの後どのように処理されるのか。市は、これで解決ととらえているのか。

答弁

今回、この案件につきましては、兵庫県の西宮こども家庭センター(児童相談所)において保護者である両親および対象児童らとの面談を行った上で、一時保護は必要がないと総合的に判断したものと聞いております。現在、当該児童につきましては、本市の要保護児童対策地域協議会において対象児童ケースとして管理しており、学校や保育所等関係機関と情報交換・情報共有を行っております。従って、本市としても、今回の案件については、これで解決したとは考えておりません。今後とも引き続き、要保護児童対策地域協議会の対象児童として管理する中で、関係機関と情報交換・情報共有に努め、当該児童の状況を把握し、適切な支援につなげてまいります。以上

質問

なぜ、相談への対応がこんなに時間がかかったのか。行政機間のスピード感のある対応と緊急性の認識改善を求めるが。

答弁

虐待の相談・通告を受けた場合には、まずは、子どもの安全確認を第一に行う必要があります。今回の相談につきましては、家庭訪問による対象児童の目視および学校や保育所等の関係機関に状況を確認する中で、外傷等の客観的な虐待痕が確認されなかったことや、帰宅しぶりもなく、本市で調査把握した事柄からは緊急性を見出すことはできませんでした。その後、調査内容を兵庫県の西宮子ども家庭センター(児童相談所)に報告し、同センターが関係者と面談等行う中で、一時保護の必要がないと総合的に判断されたものと伺っております。しかしながら、本件にかかる当事者との間で緊急性について温度差が生じていたことについては認識しており、引き続き関係機関、当事者等とも必要に応じて情報共有を行い適切な支援につながるよう取組んでまいります。以上

質問

子どもの育ち支援センターの開設により、(児童虐待に対する)対応は改善されるのか。

答弁

子どもの育ち支援センターは、子どもと子育て家庭の総合支援拠点として、子どもの成長段階に応じて、切れ目なく総合的かつ継続的に支援を行うこととしております。そのために、まずは、予防的観点から、児童虐待や不登校に陥らないようにするため、例えば、発達障害やその疑いのある子どもの早期発見・早期支援を行うとともに、就学時には、その子どもの特性などを教育委員会や学校に伝え、学校での適切な対応につなげてまいりたいと考えております。また、家庭環境などとも複雑に関係しているケースなどについては、新たに導入する電子システムを活用しつつ、子どもやその家庭の最新の状況や子どもの支援歴等も参考にしながら、児童専門のケースワーカーなど、様々な専門家が集まったケース会議等を開催し、子どもだけでなく、家庭への支援も行ってまいりたいと考えております。こうした取組みにより、子どもや子育て家庭が抱える多様な課題に迅速かつ的確に対応していきたいと考えております。また、引き続きハイリスク家庭の情報を要保護児童対策地域協議会の構成機関を通じて得るために、日々の情報交換を確固たるものとしていくことや、虐待の程度、緊急度、当該世帯の強みなどを総合的に判断する専門性を高め、兵庫県の西宮子ども家庭センター(児童相談所)に送致する見極めなどを行ってまいりたいと考えております。以上

 

9月議会・小村潤議員の一般質問の発言です

 日本共産党議員団のこむら潤です。はじめに、今年の夏は大阪北部地震、西日本豪雨災害、猛暑による熱中症、台風20号、21号と、大きな災害が相次いで起こりました。さらに北海道でも大きな地震が発生しました。会派を代表し、犠牲となられた皆様にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に、お見舞いを申し上げます。それでは、台風21号の影響による被害状況と本市の災害対策について質問します。この度、9月4日に近畿一円を直撃した非常に強い勢力の台風21号の影響により、市内全域で大きな被害が出ました。特に、停電による被害が広範囲、長期にわたり発生しました。関西電力の発表では、最大で16万世帯が停電、復電が長引いた地域では、3日以上、電気のない生活を強いられることとなりました。

Q1 おたずねします。今回の台風で、このように停電の状態が長く続いた原因は何でしょうか。

Q2 この度の台風被害全般に関して、本市の水防本部の対応が適切であったかどうか、市長の見解をお聞かせください。

市民からは、我が会派にも市内の被害状況やライフライン復旧の見通しについて、どうなっているのか、という声があちこちから寄せられました。停電については、関西電力は8日の午後9時15分時点で、全面復旧したとホームページで公表したとのことですが、本市では市内全域から「停電したままだ」という連絡が相次ぐなど、関西電力が実態を把握できていない状況が明らかになりました。

Q3 おたずねします。停電発生期間中、関西電力や本市の水防本部から、復旧のめどや今後の見通しなどをどのような方法で市民に周知しましたか。

Q4 関西電力と本市の間で、情報伝達の連携はどのようにとっていましたか?

避難所や臨時給水ポイントの設置、学校の休校連絡など、市民への情報発信は、電子メールと公式ホームページによる発信が主な手段であったと認識しています。平常時には、ひろく、すばやく情報を拡散できますが、今回のように停電が長期間に及んだ場合、インターネットも役に立たなくなります。せっかくの情報も届きません。また、一人暮らしの高齢者には、インターネットが使えない人も多くいます。固定電話ですら停電によって電話機が使用できなくなり、連絡手段として利用できませんでした。

Q5 災害時の情報伝達は、防災対策において、もっとも基本的な重要事項だと思いますが、この度の情報の発信方法について適切であったか、市長の見解をお聞かせください。

 つぎに、武庫川河川敷の浸水被害についてです。阪神武庫川駅付近の武庫川河川敷は、大雨で浸水被害が起きやすいところです。河川のカーブの影響で、毎回同じ地点で川の水が河川敷に上がり、遊歩道部分が浸食されています。7月に起きた集中豪雨、8月・9月の台風と、度重なる水害で、遊歩道の土砂が流されて道が深く掘り下がっており、路面は水の流れで波打ったり溝ができたりし、上流から来た流木や葦などのゴミが河川敷に打ち上げられたり、樹木や公園遊具にひっかかったりしています。武庫川の河川敷は、上流から下流にかけて、遊歩道が続いており、ウォーキング、ジョギング、マラソンなど市民の健康づくり、憩いの場として活用されています。流域に近い学校のマラソン大会、市民のロードレース会場としても使われています。芝生広場やグラウンドは、体操やグラウンドゴルフ、野球、サッカーなどのスポーツに利用されています。今年は台風で中止になりましたが、浸水被害が起きる地点では、武庫川盆踊りも毎年盛大に開催されるところです。本市では、この河川敷の浸水被害により、遊歩道が頻繁に土砂をえぐられるので、砂にセメントを混ぜたもので道を補強改善することを国土交通省の了承を得て進めようとした経緯があります。しかしながら、国への補助金申請の際、財務省から「補修はあくまでも原状復旧であり、セメントを混ぜる手法は補強とみなし補助金は出せない」と指導があり、補強改善はなされませんでした。わが会派では、過去にも河川敷の環境改善を要望しており、2015年9月の建設企業常任委員会で、辻おさむ前議員は「河川敷の被害の原因は、阪神電車高架の上流にある段差が原因ではないか」「旧国道より南の、西宮側の川底に堆積している砂を浚渫(しゅんせつ)するよう、県に求めるべき」と発言しています。

Q6 その後、河川敷の段差、西宮側の砂の堆積について、県に対して改善を要請しましたか?

Q7 河川敷をいくら原状復旧させても、災害のたびに土砂が流されるのは実証されており、同じことの繰り返しは国の補助金の無駄遣いになるのではないでしょうか。市が独自で予算を組むなどしてでも、原状復旧ではなく、補強改善するべきではありませんか?

 次に、子どもの虐待問題について、質問します。8月31日の新聞によれば、全国の児童相談所が2017年度に対応した児童虐待件数は、13万3778件。1990年度、厚生労働省の統計開始以来、27年連続で最多を更新しました。本市の「平成30年度第2回尼崎市子ども・子育て審議会」に提出された「児童虐待相談件数の推移」の資料をみても、「児童虐待の相談件数は年々増加傾向にあり、児童虐待に対する市民の認知度の向上等の要因もあり、5年前と比べて約2.4倍と急増している。」と報告されています。児童虐待の相談内容は、「身体的虐待」「ネグレクト」「心理的虐待」「性的虐待」の4つに分類されています。「身体的虐待」は、「殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、おぼれさせる」など、「ネグレクト」は「家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない」など、「心理的虐待」は「言葉による脅し、無視、兄弟間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう」など、「性的虐待」は、子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする」などの内容です。この資料で特徴的なのは、身体的虐待が、児童虐待全体の中で占める割合が年々減少しているのに対し、育児を放棄するいわゆるネグレクトが、尼崎市では年を追うごとに割合が増加していることです。これについて「ネグレクトの構成比が増加傾向なのは、近頃増えている泣き声通報を調査していった結果、「心理的虐待」ではなく、「ネグレクト」に分類されるものが多くなったためで、2016年度で全国と比べて約2.8倍となっている」と説明されています。しかしながら、いずれにせよ見た目に分かりやすい身体的虐待より、目に見えにくいところで行われるネグレクトや心理的虐待が多くなっている事には要注意です。虐待は複雑な家庭事情や貧困問題などが絡み合うことが多く、根本解決が困難なうえ、表に出にくいものは発見そのものが見過ごされがちです。こうして通報される虐待行為は、氷山のほんの一角であり、数字の裏に隠れた現状を重く受け止める必要があると思います。

Q8 子どもの虐待被害が増えている現状について、市長の見解をお聞かせください。

Q9 現在、子どもへの虐待が疑われる場合、本市ではどのような体制、手順で臨んでいますか?また、子どもの育ち支援センターが2019年より開設される予定です。虐待問題への対応はどんな計画で準備をすすめているか、おしえてください。

 これで、第一登壇の質問を終わります。

<第二登壇>

 武庫川河川敷については、これまでも水害のたびに市民から改善要望がありますので、是非とも安全で快適な河川の環境改善をお願いしておきます。台風の災害対策について、続けます。災害時の、学校から保護者への連絡についても、電力に頼る状況が浮き彫りになりました。尼崎市の小中学校では平常、各学校の判断にはなりますが、学校から「ミマモルメ」等の無料メール配信サービスによる緊急連絡を採用実施していることが多く、保護者の登録率は8割~9割です。臨時休校や学校行事の中止等について、不審者情報について等の連絡に利用されています。今回の台風のような災害時にこそ、本領を発揮するべきメール配信ですが、インターネットの通信環境に問題があると情報がまったく発信されず、保護者から「情報がわからない」と不安の声が聞かれました。例えば、大庄北中学校では、学校自体の停電が長引き、インターネット通信はもちろん、電話も使用できない状態が続き、保護者への情報発信ができなくなりました。結果、育友会からSNSを利用して臨時休校や翌日の予定について保護者同士で伝達し情報が届きました。発信者、受信者が共に被災した場合の連絡方法を準備しておくべきだったと感じました。

Q10 学校の緊急連絡の現状とあり方について、教育委員会の見解をお聞かせください。

 高層のマンションや集合住宅に住む、高齢者や障碍者の災害対策も課題です。今回の停電により、高層のマンションや集合住宅で断水被害が発生しました。上水道を屋上のタンクにくみ上げる電動ポンプが停電により停止し、水が上がらなくなったことが原因です。停電が解消されるまでにタンクの水は底をつき断水。停電のためエレベーターが停止し、高齢者や障碍者は水や食料を調達するために階下に降りることができない状態になりました。市は臨時給水ポイントを設けるなど対応しましたが、問題の解決策は水の供給というよりは、エレベーターが停止している高層の建物で、身体の弱い者がどうやって高層階を昇り降りするか、どうやって重い水を自宅まで運び上げるか、という支援策が必要だったと思います。水堂町の県営住宅では、11階に住む高齢者世帯が食べるものもなくなり、尼崎医療生活協同組合が炊き出しを届けるという支援をおこなったそうですが、2日、3日となると継続した支援が難しくなり、行政で何とかできないかと相談がありました。

Q11 本市では、高齢者や障碍者の災害時の支援に、エレベーター停止時の援護はどのように想定していますか?

Q12 一人暮らしの高齢者、車いすを利用している障碍者などの要援護者が、どこに住んでいて、どんな援護が必要か、等についての情報は、本市が要援護者名簿を作成しています。今回それが対象者の支援に活用されたのでしょうか?

 次に、子どもの虐待問題について続けます。今年の2月、私のもとに子どもの虐待についての相談が寄せられました。親から当たり前の愛情ある生活を送らせてもらえていない、という三人の兄弟についてです。話を聞くだけでも、身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待が重なりあってました。しかも家庭内や親族関係が複雑な人間関係にこじれており、当事者たちだけでは解決できない問題に発展しており、行政的な支援、公的機関からの働きかけを求める段階にありました。特に、子どもの健全な育成を考えると、長期にわたって行われている暴力や暴言による虐待や育児放棄は、一刻も早く遠ざけなければならないところでした。相談を受けた虐待について、本市の子ども総合相談と兵庫県西宮子ども家庭センターに子どもの保護をうったえましたが、半年ほどの時間がかかった上、現時点では「命の危険に及ぶ緊急性に欠ける」として保護に至りませんでした。しかし、当事者の第一子である高校生の少年は、何年にも渡り親から愛情のある養育を経験させられず、近年は兄弟児の世話も任されていました。幼児期から日常化している虐待に精神的に耐えられず、「このままでは自殺とか相手を傷つけることを考えてしまいそうだ」というところまで緊迫した状況になり、家庭から祖父母のもとへと緊急に一人で避難しました。残された小学生や未就学児の兄弟については、現在は十分な食事や快適な住環境を与えられているのか、様子を知るすべがなく、家族や親せきからの冷静な話し合いはできない状況にあります。私は、この夏の酷暑で、この幼い兄弟が熱中症にならないか心配で何度か家の前まで見に行ったものですが、尼崎市子ども総合相談は、「西宮に案件を引き渡したため、独自には動けない。指示を待っている」という答えで、動きは見えませんでした。

Q13 本市の子ども総合相談と兵庫県西宮子ども家庭センターは、どのような場合に連携体制がとられ、それぞれの役割はどのように区別されているのでしょうか?

Q14 親族での解決が難しい場合は、より踏み込んだ行政的な支援が必要だと考えますが、市長の見解はいかがでしょうか。

Q15 保護の必要性がないと判断された場合、この虐待案件はこの後どのように処理されますか?市は、これで解決ととらえているのですか?

 この度のケースのように、直ちに命の危険に及ぶものではないと判断される場合でも、児童虐待を受けている子どもは実際に存在します。保護に至らないことで、この虐待行為はさらに日常的に続けられることになります。幼い子どもにとっては一日一日が貴重な成長の一歩一歩であると、私自身の子育ての経験からも痛感するところです。今回の相談は2月から7月まで5か月もかかり、しかも行政は何の手立てもなかったということで、「なぜもっと素早く対処できないのだろう?」という残念な気持ちでいっぱいです。一刻も早く、一人でも多く虐待に苦しむ子ども達が、安全で平和な環境に置かれるよう社会全体で保障されるべきではないでしょうか。

Q16 なぜ、相談への対応がこんなに時間がかかったのでしょうか?行政機関のスピード感のある対応と緊急性の認識改善を求めますが、いかかですか?

Q17 今後、子どもの育ち支援センターの開設により、対応は改善されるのでしょうか?

<第三登壇>

 最後は意見・要望にとどめます。子どもが生活する環境とは、どんなところでしょう。周囲に愛され、元気で大きく育つことを願って大切にされる、子どもの存在そのものを認められる、温かく、豊かな心でくつろぐことのできるところが生活の拠点であるべきではないでしょうか。常に親の顔色をうかがう、いつ怒鳴られたり、殴られたりするかわからない状態ですごす、お腹がすいてもおこられるのが怖くて「お腹がすいた」と言えない、冷房のない部屋で暑さやのどの渇きを我慢してすごし、外にも自由に遊びにいけない。虐待を受ける子どもは、こんな状態が毎日続くのです。あってはならないことだと私は思います。子どもは自分の環境を選べません。どんな子どもも、笑顔で過ごせる環境を社会で保障するべきだと思います。子ども・子育て支援の今年度施策評価結果の中には、「児童虐待の相談業務等に注力できる体制にしていく必要があることから、子どもの育ち支援センターに配属される児童専門のケースワーカーの育成が急務である」とあります。私は、急務どころか今すぐ整えていくべきだと思います。子どもの育ち支援センターが人員配置、連携マニュアル等しっかりと体制を整えること、そして虐待相談にきめ細かく対応できるセンターにするよう要望いたします。

 台風の影響による災害対策については、すべてを事前に想定することは不可能だとは思いますが、尼崎市民が困ったとき、頼りにするのは尼崎市です。もっと行政がリーダーシップをとり、市民の被災状況を知り、市民が必要とする情報が正しく、素早く、広く周知されることが重要だと感じました。広報車がどれだけ出ていたのか、というお声にも表れています。また今回の大規模な停電により、災害時は電力を頼れないことがあらためてわかりました。人と人との生のコミュニケーション力が街の安心安全の基盤です。今回の台風被害を教訓に、地域コミュニティの中で情報伝達をどのようにおこなっていくか、個人単位ではなく地域単位で情報を伝える仕組み作りを要望して私の質問を終わります。以上

6月議会の市長提出議案に対する,こむら潤議員の反対討論です

 日本共産党議員団のこむら潤です。会派を代表いたしまして議案第71・72・73、75及び64号に対し、反対討論をおこないます。まず、地区会館・公民館をあらため市内に12か所の『生涯学習プラザ』を設置するという条例の制定と、それに伴い地区会館及び公民館の設管条例を廃止する議案第71号、生涯学習プラザの設置に伴う尼崎市指定管理者選定委員会条例の一部を改正する議案第72号、および尼崎市役所支所設置条例を廃止する議案第73号についてです。教育委員会の所管のもと、社会教育法の理念に基づいて、公正中立な立場で、市民の豊かな教育・学習の場として発展してきた公民館を、「社会教育法」のくくりから外し、地域自治のための学びと活動の場としての生涯学習プラザにする体制変更は、教育基本法の理念に基づくとされていますが、社会教育の意味合いは弱くなり、市民一人ひとりの純粋で自由な学びを、将来的に脅かす危険性をはらんでいます。6月議会の「地域振興体制の再構築で述べられている学びとはどのような学びか」との我が会派の質問に、市は「地域の方々が自らを取り巻く課題を知り、考え、解決に向け取り組む地域をめざして、まちに関わる人々がそうした課題に“自分事”として関わって行けるように学びを重視」することだと答弁されています。しかし本来、社会教育とはもっと個人の豊かな学びが尊重され、その機会を保障されるべきものです。これまで公民館の運営について方向性を審議してきた公民館運営審議会からも、大きな懸念が示されています。公民館では許可されていなかった「営利目的」での使用や「飲食・飲酒」については、個々の施設ごとにルールを決めていくと言いますが、教育的観点と地域施設の利便性の間でどう折り合いをつけるのか、施設間の公平性は保たれるのかなど、新体制のビジョンが非常に曖昧なまま進もうとしています。それならば現行の施設体制のままで教育委員会と市長部局が連携を強めれば良く、生涯学習プラザという施設に変える必要性がないと考えます。また、実際施設を利用する立場の市民の要望や意見が、十分聞き入れられていない点も問題があります。本市が地域振興体制の再構築への市民意見を聴取したとするパブリックコメントと市民説明会の段階では、「生涯学習プラザ」という新施設の具体的ビジョンはまだ入っていませんでした。これでは市民に説明したとは認められません。中身がわからないものへ、条例をまず先行して制定すると言われても、何の担保もなく不安要素しか感じられません。よって性急に生涯学習プラザの設置を進める議案第71号、及びこれに関連する72号・73号には反対をいたします。

 次に、尼崎市モーターボート競争場施設改修工事に関連する、議案第75号・第64号についてです。今回のモーターボート競争場施設改修は、施設の維持管理費を削減することで純利益を増やすことが目的とされています。しかし改修による維持管理費の削減効果について2月の協議会案件で「試算する」と答弁されましたが、6月議会でも試算は示されておらず、総工費44億円をかけて改修することは容認できません。デザイン・ビルド手法による工事は、実質、請負可能な業者は大手に絞られ、地元業者の受注の機会が減ってしまいます。また、地元説明会はトラックの出入りなど工事に関するものだけを行い、改修内容については、防犯上の安全確保のため地元とはまったく協議しないとのことです。現在、モーターボート競争場の敷地を使用して、毎年、社会福祉協議会大庄支部が主催する大庄まつりが開催されていますが、この改修で大屋根を撤去するとなれば、雨天対策がとれず大庄まつりにも影響し、周辺地域への貢献という役割は果たせなくなってきます。地域では「売上がここまで落ちてさらに改修したところで意味がない。」「女性やファミリー層の集客を見込むというが、そもそもファミリーでギャンブルに行くことを市が勧めないでほしい」という声もあります。かつて20年前にも約190億をかけて「ファンサービス向上のため」「ファン層を、女性やレジャー志向の若い世代にひろげるため」と観客用メインスタンドを作りましたが、利用客は直近の三年間を見ても2014年:40万人、2015年:39,5万人、2016年:36,1万人と減少の一途をたどっています。集客の読みは的外れでした。また同じことを繰り返すのでしょうか。市は「市政への貢献」をモーターボート競走事業の意義としてあげますが、地域を大切にせず、経済的貢献すら先行きが見えない状態で、市民の理解が得られるとは思えません。市民の声を聞かない改修、先行きの具体的な展望も示されない改修は認められません。よって議案第75号・64号には反対をいたします。

 以上で、日本共産党議員団の反対討論を終わります。皆様ご賛同いただきますよう、よろしくお願いいたします。

3月議会予算特別委員会・維新の会の修正案(中学校弁当の廃止)に対するこむら潤議員の反対討論です

 こんにちは、日本共産党議員団の、こむら潤です。議案第1号 平成30年度尼崎市一般会計予算に対する修正案について、日本共産党議員団を代表して反対討論をおこないます。

 維新の会によれば、中学校弁当事業は費用対効果が認められないため、事業は廃止すべきとのことですが、本事業は、家庭から弁当を持って来ることができない子ども達へ、栄養価の高いバランスのとれた食事を保障するために必要な事業です。費用対効果が認められないとの理由のみで突然来年度より打ち切ることは問題があります。たとえ少ない利用率でも、現に利用している子ども達がおり、廃止した後の代替え案もない状態はあまりにも無責任です。もちろん中学校給食を早期に実施することが最善であることは言うまでもありませんが、中学校給食の実施が整うまでは、市が責任を持って弁当事業を継続すべきであると考えます。

 また、予算案修正項目として挙げられている「ストップイットの導入」および「ハイパーQ-Uテストの導入」については、議論が尽くされておらず、効果の確証もない状態で導入の是非を結論づける事はできません。

 よって、この度の修正案には反対をいたします。